〒773-8502
徳島県小松島市小松島町字井利ノ口103番
電話番号:0885-32-2555(代)
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駐車場利用は、原則24時間以内に限らせていただきます。入院患者さまご自身の駐車はご遠慮ください。やむを得ない事情により駐車される場合は、1日につき1,000円の駐車料金をいただきます。またご家族であっても、入退院時の送迎や手術日当日、当院からの要請でお越しいただいた場合を除き、有料となっています。ご協力をお願いします。
*1:外来棟2階「外来総合案内」「A・Bブロック受付」で駐車券をご提示ください
*2:病棟スタッフに駐車券をご提示ください
無人管理となっていますので、ご質問等ありましたら外来棟2階「外来総合案内」までお声かけください。
南小松島駅より徒歩約10分
JR四国
「日赤病院前」または「日赤病院玄関前」下車すぐ
とくしまバスNavi
診療の最前線
徳島赤十字病院
心臓血管外科 元木 達夫(金曜日外来)
心房細動とは不整脈の一種で、心房に異常が起こり細かく震えるような動きになる状態のことです。心房の震えによって血液の流れが滞り、血栓が生じて脳梗塞などの原因になります。
血栓の形成を予防するために、血液をサラサラにする抗凝固療法を行います。心房細動に対する抗凝固療法はワーファリンに加え、最近では直接経口抗凝固薬(DOAC)の登場により、治療が行いやすくなりましたが、抗凝固がなされていても脳梗塞を起こす可能性や抗凝固のために脳出血や消化管出血を来す症例がみられるのも事実です。
心房細動で生じる血栓の90%以上が「左心耳」という心房からつきでた構造内にできることが知られています。左心耳を閉鎖することで、抗凝固薬と同等の脳梗塞予防効果があります。心臓血管外科領域では、以前より心臓弁膜症や心臓大血管の手術中に左心耳を閉鎖することでこれらの合併症を予防してきましたが、最近では心臓弁膜症がない患者さまにも左心耳閉鎖が行えるようになっています。2019年9月よりカテーテル治療であるWATCHMANが保険適応となり、続いて2022年4月より外科的な左心耳閉鎖が保険適応になりました。胸腔鏡下に左心耳閉鎖が行えるようになり、脳梗塞の再発予防や消化管出血による合併症があり、抗凝固薬の投与が行いがたい患者さまにも治療が広がるようになっています。
当科では2023年4月よりこの胸腔鏡下左心耳閉鎖術を開始しています。現時点ではまだまだ症例数は少ないですが、心臓外科手術時に行ってきた数々の左心耳閉鎖の経験が活かせるものと期待しています。これまで様々な方法で左心耳閉鎖を行って参りましたが、安全性や効果を勘案して現在は専用クリップによる左心耳閉鎖を行っています。
現在、当科では主に慢性心房細動患者さまに胸腔鏡下の左心耳閉鎖術を行っています。手術日翌日にドレーンを抜去し、患者さまのご希望にもよりますが術後3日目での退院としています。現時点ではWATCHMANの適応外症例(左心耳が大きすぎる、経食道心エコーができないなど)に対して行っていますが、ご希望があればこの限りではありません。
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