駐車場利用は、原則24時間以内に限らせていただきます。入院患者さまご自身の駐車はご遠慮ください。やむを得ない事情により駐車される場合は、1日につき1,000円の駐車料金をいただきます。またご家族であっても、入退院時の送迎や手術日当日、当院からの要請でお越しいただいた場合を除き、有料となっています。ご協力をお願いします。
*1:外来棟2階「外来総合案内」「A・Bブロック受付」で駐車券をご提示ください
*2:病棟スタッフに駐車券をご提示ください
無人管理となっていますので、ご質問等ありましたら外来棟2階「外来総合案内」までお声かけください。
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JR四国
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診療の最前線
重症な僧帽弁閉鎖不全症の治療法として、MitraClipⓇを用いた『経皮的僧帽弁接合不全修復術』が新たな選択肢に加わりました。
徳島赤十字病院は2018年9月13日、四国で初めてMitraClipⓇ を用いた経皮的僧帽弁接合不全修復術の治療を行いました。本治療は2018年4月に保険適用となり、当院は9月より実施施設に認定されています。
重症な僧帽弁閉鎖不全症(機能性,器質性いずれも)年齢や併存症のため,手術が困難と思われている患者さま
具体的には・・・
他、解剖学的にMitraClipⓇに適した僧帽弁の形態が必要
心臓には4つの弁がありますが(左側:僧帽弁 大動脈弁、右側:三尖弁 肺動脈弁)、そのなかで「僧帽弁」は左心房と左心室の間にあり、左心室から全身に送り出される血液が、左心房に逆流しないように心臓の動きに合わせて開閉しています。
僧帽弁閉鎖不全症とは、その僧帽弁がうまく閉じなくなり、血液が左心室から左心房に逆流してしまう進行性の心臓病(弁膜症の一種)です。
現在の僧帽弁閉鎖不全症治療の選択肢としては薬物治療と外科手術がありますが、薬物療法はあくまで対症療法であること、そして外科手術は左室機能低下、複数の併存疾患、高齢等の理由によってリスクが高くなり、有効な治療方法が他にありませんでした。今回の治療方法では開胸したり心臓を止めたりすることなく、カテーテルを用いて実施するため、体への負担が少ないのが特徴です。高齢で体力が低下している、その他疾患などのリスクがあるといった理由で手術ができなかった患者さまに対する、新しい治療の選択肢となります。
MitraClipⓇはV字型のクリップで弁の両尖の自由縁を挟み込み外科手術の一法を実現します。経食道エコーをガイドに何度でもやり直すことができるため、僧帽弁閉鎖不全症の状態や僧帽弁狭窄症の有無、全身の血行動態をモニタリングしながら最適な位置を決定することができます。複数個の使用も可能で最大3個まで使用可能です。
外科治療や内科治療も含めた治療適応は、患者背景や僧帽弁の形態のみならず、左室機能、虚血の有無、右心系の評価など多くの要素を考慮し、多職種からなるハートチームで検討を行います。手術リスクの高い方にとって、僧帽弁閉鎖不全症治療の選択肢の一つになれば幸いです。
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